きょうはリードオルガン(足踏み)のミニミニコンサート(30分程度)を覗いてきました。前半はリードオルガンの話で、時間が過ぎました。ピアノが普及して以来、リードオルガンの生産はどんどん減少し、今ではイタリアのデルマルコ製くらいしかないそうです。
オルガンはピアノと違って、ハーモニカとかアコーディオンと兄弟の楽器なので、鍵盤だけでなく空気の送り具合やストップの選択とか足踏みの作業など、曲想によって弾き手があれこれと複雑な動作をしなくてはいけないし、音をつなげるのがとても難しい楽器だそうです。
「音を紡ぐ」ように弾くことを40年続けてきたというKさん(写真)は、ピアノもされるが年齢とともに優しくて温かいこのオルガンの音がどんどん好きになったそうです。
パイプオルガンはモーターで空気を送るのですが、リードオルガンは足踏みで空気を袋に貯めているので、その空気の残量を弾き手が考えながら空気を送り込むそうです。その足踏みが「手作りの楽器」「手作りの音楽」の雰囲気を出していて、それがリードオルガンの良さなのだそうです。
ストップは曲によって音色を変えるリードオルガンには欠かせないものです。ボタンの選び方で、音がやわらかくなったり、明るくなったりこれは弾き手のセンスに任されるようです。これも彼女の言う「手作り」の音だと思います。
昔、実家にこのストップが11~12個くらいついた61鍵のリードオルガンがありました。すごく思い入れがあったのに、母が私のためにピアノを買ったとき、もう要らないと思って某Y楽器に持って帰ってもらったらしく、学校から帰った私は突然消えたオルガンのことがショックで、しばらく母と口を利かなかったのを思い出しました。
でも、その時はこのストップがなんなのか理解できていませんでした。確かに引いたり押したりしてると音が変化してましたが・・この程度の理解で、、、あ~「猫に小判」「豚に真珠」という状態でしょうか、もったいないことでした。
コンサート曲はたった3曲ですが、
1.新世界より「ラルゴ」/ドボルザーク
2.舟唄/チャイコフスキー
3・フォスターの夢/フォスター
オルガン用の曲に編曲してあって、なかなかの聴き応えでした。
最後のフォスターのメドレーは、彼女がとても好きな曲だそうで、わざわざ東京までオルガンのコンサートを聴きに行った時、そのときのリードオルガンが、ちょっと小ぶりで音域が足りず、消化不良で帰ってきたので、いつか自分が弾こうと思っていたそうです。楽器のスケールと曲のスケールとのバランスが大事とは思いますが、その思い入れもあってか、すばらしいものになっていました。
曲中、バタバタとペダルを踏む音が混じる演奏は「手作り」の感じがあって、なかなか温かい雰囲気があります。かなり、ご年配の方でしたが、いつまでもお元気で頑張って欲しいです。
たまに、こういう音に触れるのもいい感じ~~でした。
コメント
リードオルガンて、昔教室に1台ずつ置いてあったアレ??
ソレの立派なヤツかなぁ?
Machakoさんのおうちにそれがあったんですね、おぉモッタイナイ~~。お部屋に置いておくだけでもピアノとは違う雰囲気があったでしょうねぇ。残念!
楽器はなんでも興味津々で、知らない楽器の話が出るとつい身を乗り出してしまう私です(^^ゞどんな音なのかしら、私も機会があったら本物を聴きたいな~
投稿者 ゆみ : 2007年10月30日 11:00
>ゆみさん
>リードオルガンて、昔教室に1台ずつ置いてあったアレ??
それのちょっと大きめのストップというボタンがついたモノです。
>Machakoさんのおうちにそれがあったんですね、おぉモッタイナイ~~。
そうなんです。とってもそれが悔しくて~~~(T-T)
親戚のお姉さまからいただいたとても大切なものだったのに、あっさり引き取ってもらうとは・・・
おかん~~~、なんちゅうことを~~!!
>お部屋に置いておくだけでもピアノとは違う雰囲気があったでしょうねぇ。残念!
そうそう、十年くらい前には骨董店で鳴らない壊れたオルガンがインテリア物として売られてましたけど、最近はとんと見なくなりました。
>(^^ゞどんな音なのかしら、私も機会があったら本物を聴きたいな~
ストップがついてるから、何通りかの音色があるみたいです。
私も、もっと聴きたかったです~~ぅ。
投稿者 Machako : 2007年10月31日 07:24